アパ、マリオット、カンデオ…日本の“ビジネスホテル戦争”が激化
客室も、いたるところに一志さんのこだわりが。誰もが使いやすい造りを一番に考える一志さんは、車椅子対応の部屋を20室以上つくることに。お風呂や洗面台の細部にまでこだわり、車椅子に座った目線で使い勝手がいいかどうかを考えて工夫を凝らした。 左利きの客にも対応。「日本人の11%が左利きの人。左利き対応(のチェックイン)ブースを10%くらい設けた方がいい。2055室あるなら、一定の割合は左利き対応の部屋やブースをつくるべき」と話す。
一方、異業種コラボを担当する弟の拓専務も、タワーホテル開業に向けて動いていた。 拓さんは、大手食品メーカー「明治」の本社(東京・中央区)を訪れ、人気商品「明治ブルガリアヨーグルト」を使ってコラボできないかと持ちかける。 拓さんは大ヒット商品「アパ社長カレー」の生みの親でもあり、これまでにもさまざまなメーカーとコラボ。相手から宣伝費をもらって宿泊者に試供品を配布し、まさに“三方よし”のビジネスを展開している。 続いて「アース製薬」(東京・千代田区)の本社へ。タワーホテルの最上階につくったプールの底に「アース製薬」の広告を打たないかという提案だ。いくつもの図案を見せると、「アース製薬」貴島浩史常務執行役員は、「これは素晴らしい。インパクトありますね」と笑顔に。
12月、いよいよ、巨大外資との決戦の地・大阪に、西日本最大のタワーホテル「アパホテル&リゾート大阪難波駅タワー」が完成した。一泊16,000円からで、高層階の部屋からは大阪の中心部が一望できる。一志さんがホテル内を最終チェックするが、果たしてその全貌とは? 拓さんが提案した異業種コラボはどうなったのか――。 さらに2代目・一志さんの下、巨大外国資本を迎え撃つアパは、北米市場を舞台に攻めの姿勢に転じていた。
番組ではこの他、広島駅で展開するアパのドミナント戦略、「カンデオホテルズ」が7月に開業した「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」の全貌を紹介する。 ※「ガイアの夜明け」より
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