【天達解説】遅れる梅雨 “水不足”で田植え断念も…2024年の梅雨入りはいつ?特徴は?
全国的に遅れている2024年の梅雨入り…水不足で田植えを諦めるコメ農家も出ています。 【写真23枚】水不足でひび割れした田んぼ…梅雨入りいつ?全国予想 の写真を見る 2024年6月10日、『めざまし8』が向かったのは、日本を代表するブランド米「魚沼産コシヒカリ」の産地である新潟県十日町市。 水不足のため田んぼの一部がひび割れ、雑草が生えていました。 50年以上米作りをしている村山良一さんに話を聞くと、いま、米農家が直面している厳しい状況がわかってきました。 コメ作り歴50年以上 村山良一さん: これがその作付け出来なかった田んぼですかね。もう水が足らないもんですから…。 1週間晴天が続いて、雨が降らないと沢の水もため池に入らない。 湧き水もないという形になりまして…。 村山さんが取材班を案内してくれたのは “ため池”。 山間部に棚田が広がるこの地域では、“ため池”に 春の雪解け水などを蓄えています。 コメ作り歴50年以上 村山良一さん: 沢の雪解け水が入るように、ここにため池を作ってあるんですけど、雪解けしたときはもう(今より)1メートルくらい上にそこからあふれるくらいに水がたまっていたんですけども、この日照りで段々水位が下がって…。 この“ため池”、例年、緑が生えているあたりまで水位がありますが…10日の時点では土が見えていました。 コメ作り歴50年以上 村山良一さん: これだとあの大きい田んぼを潤すぐらいには(水が)あることがあるんですよ。 代かきをするにはこれをほとんど使って、代かきをしても次に入れる水が今度なくなるんで…結局もう(田植えを)諦めるしかないっていいますかね…。 今年は、 暖冬の影響で雪が少なく、村山さんは2枚の田んぼで 田植えをあきらめたそうです。 さらにこの地域の人々は例年より少ない水の量に加え、水に関する“ある事”に悩まされているといいます。
田植えするも「水が減るスピードが異様に早い…」
6月9日に田植えが終わったという農家に話を聞きました。 コメ作り歴19年の農家: 今年は代かきしても水が減るスピードが異様に速くてですね。 実際、10日に水を入れたばかりという田んぼを見せてもらうと、土が見えているところもあります。 一体 なぜなのでしょうか? コメ作り歴19年の農家: 去年、猛暑で干ばつが起きて、おそらく田んぼの底の方に亀裂が入っているのが原因だと考えています。 (今年も)水不足になれば、去年の爪痕があるところは去年以上に影響があるんじゃないかと心配しています。 2023年、この地域では7月下旬から、8月中旬まで 25日間連続で降水量がゼロ。 8月、1カ月で降った雨の量はわずか52.5ミリでした。 その結果、ヒビが入った田んぼが水を蓄える力を失ってしまったというのです。 NOSAI新潟魚沼支所によると、今年、水不足が原因で作付けできなかった田んぼは、約14ヘクタールにのぼるということです。 遅れる梅雨入り…今年の梅雨と暑さはどうなるのでしょうか?