24歳「アイドル✕気象予報士」椿野ゆうこさん、大胆すぎる挑戦、驚きの裏側
椿野の卒業論文は、これが研究テーマだった。 そうして、アイドルをしながら学業との文武両道で、気象予報士試験の合格を目指すことになる。 これには、椿野の夢と同時にしたたかさも垣間見えた。 「アイドルとして個性を出して売れるために何が必要かと考えたときに、『今、現役(アイドル)で気象予報士になっている人はいない』と思ったんです。アイドルを卒業されてからなった人はいても、現役はいないなと思って。それで、なおさら合格しようって頑張りました」
群雄割拠を極めるアイドル界において「個性」「差別化」は必須要素だ。 しかし、その差別化で「気象予報士となる」というのは、ほとんどのアイドルには真似できないことだろう。なお、アイドルとしては当時、AKB48に所属していた武藤十夢さんが2019年に気象予報士試験に合格している。 有言実行。2024年、椿野は気象予報士試験に合格。見事、現役アイドルにして気象予報士となったわけである。 ただその根底にはずっと幼いころから抱いていた天気に関する興味があり、そして高校の頃に救われたアイドルへの憧れが重なった結果であろう。
気温差の面白さを語ってくれた椿野だが、我々はアイドルと気象予報士の緩急をこれから存分に楽しませてもらえることになる。 *この記事の続き:「“自死遺族”の苦しみ」24歳アイドル、告白の真相
松原 大輔 :編集者・ライター