24歳「アイドル✕気象予報士」椿野ゆうこさん、大胆すぎる挑戦、驚きの裏側
■高校生で「気象予報士になろう」と決意 そう。彼女が最初に考えていたのは研究することだった。 小中学校の頃は漠然とではあるが、天気の研究をしたり、理科の先生にもなりたいとも思った。そして高校1年生の頃、「気象予報士になりたい」と強く思うようになった。 「高校1年生の頃に文理選択があって、その頃には気象予報士になろうって決めました。テレビでお天気キャスターの方を見て、『私もなろう』って憧れましたね」
天気好きの少女は、高校を境に本格的に気象予報士になろうと決意した。 だが運命とは面白いもので、彼女は気象予報士となる前にアイドルになっていた。 「アイドルはずっと好きだったのですが、高校の頃に欅坂46さんの曲に本当に救われていたんです。特に長濱ねるさんが大好きで、憧れでしたね。もちろん、自分がアイドルになろうなんてこの頃は思ってもいなくて、ただただ曲を聞いたりライブに行ったりで救われていました」
欅坂46に救われた。 進学校で有名な高校に行った椿野は、教室内で自らの存在意義を見失っていた。 部活は家庭部で、どちらかといえば地味な存在。中学ではできた勉強も、高校に入ると成績は下から数えたほうが早いくらいに。 「自分はダメな存在なんだ」 そう思い、他の生徒に比べてあまりにもできない自分を責め続けた。 「自分のできなさをすごく感じて。要領も悪いし、一度聞いたこともすぐに覚えられないしで、自分のことをすごく嫌いになっちゃったんです。朝起きて学校行くのが嫌すぎて泣いてました……」
自己嫌悪。そんな椿野を支えたのが、乃木坂46や欅坂46などのアイドルの存在だった。彼女たちの曲を聴き、椿野は落ち込む自分自身を励まし続けた。 そして大学受験を控えた年、思いついたかのようにアイドルオーディションを受けることになる。 ■「アイドルオーディション」への挑戦した結果⋯⋯ 「受験勉強中にオーディションがあることを知りました。アイドルにずっと支えられてきたので『自分もそんな元気づけられる存在になりたい』と思って、受験生ですがオーディションを受けに東京まで行きました」