トランプの大統領令でダルビッシュ父も入国禁止の可能性?!
アメリカのトランプ大統領が発令した難民の受け入れの停止と、イスラム教系の7カ国(イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)を対象にした90日間の入国禁止措置の大統領令で、ダルビッシュの父であるファルサさんが、イラン出身のため息子の応援で入国できない可能性が出てきた。 ダラスの地元紙「スポーツデイ」や「ダラスニュース」などが報じたもの。 2012年にダルビッシュがレンジャーズと契約した際、一緒に記念撮影にのぞんだ父ファルサさんの写真を掲載した記事は、トランプの大統領令により、ダルビッシュの父、ファルサさんが、日本の市民権を持ちながらもイラン出身のため、息子の試合の応援のために入国できない可能性があることを伝えた。 ただ、同誌は、ダルビッシュ自身については入国禁止の問題はないとしていて、ダルビッシュは日本とイランの2重国籍だったが、22歳になる段階で日本国籍を選んでいると報じた。 ダルッビッシュは、「父の旅行プランについては何も知らないし、コメントすることはない」と、同誌の取材に対し困惑の様子を伝えている。 ただレンジャーズの球団サイドは、ダルビッシュが入国禁止処置を受けることがないように現在の国籍など入念なチェックを行う予定だという。レンジャーズでは、5月26日から28日までカナダのトロント・ブルージェイズでの試合が予定されており、試合終了後、アメリカへ再入国する際に、入国禁止などとなると大変な事態となるため、事前にチェックをしておくようだ。 またNBAでは、ミルウォーキー・バックスに制裁対象となっているスーダン出身のソン・メーカー選手、ロサンゼルス・レイカーズにも、同じくスーダン出身のルオール・デン選手がいて、カナダにあるチームと試合をした際の再入国が心配されている。ルオール・デン選手は英国籍を取得しているが、どう扱われるかが微妙な状況だという。 すでに大統領令の発令以来、国内外の空港などで米入国が認められなかった人数が約280人に達して各所で大混乱を招いており、ニューヨークの連邦地裁判事は、大統領令の効力を一部停止する判断を下すなど、騒動は、一向に収まりそうにない気配だ。