藤 竜也「やりたい仕事を目の前にすると、腹を空かせた子供みたいにしゃぶりつくんです(笑)」
● 藤竜也(ふじ・たつや)
1941年8月27日、北京生まれ、神奈川県横浜市育ち。1962年『望郷の海』で俳優デビュー。1976年、映画『愛のコリーダ』(大島渚監督)に出演。身体を張った熱演により第1回報知映画賞主演男優賞受賞。2015年、映画『龍三と七人の子分たち』(北野武監督)では、第25回東京スポーツ映画大賞の主演男優賞を受賞。80歳以降も続々と主演に抜擢され、2023年には映画『それいけ!ゲートボールさくら組』『高野豆腐店の春』で主演を務める。2024年、映画『大いなる不在』では認知症の父親を演じ、第71回サン・セバスティアン国際映画祭・コンペティション部門で歴史上日本初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞した。
『大いなる不在』
主人公・卓(たかし)は、幼い頃に自分と母を捨てた父・陽二が警察に逮捕されたと連絡を受け、妻の夕希とともに九州の父の元を訪ねる。久しぶりに再会した父は認知症を患い別人のようになり、再婚した義理の母も行方不明になっていた。卓は、父と義母の生活を調べ始めるが……。出演/森山未来 真木よう子 原日出子 藤竜也ほか 製作・制作プロダクション/クレイテプス 配給/ギャガ 7月12日全国公開
文/岡本ハナ 写真/土屋崇治(TUCCI) 編集/鎌倉ひよこ