【大人気「モネ」展】「混んでいるときは…」元美術館勤務の人気作家が教える“楽しみ方”
大混雑の展覧会を楽しむ、おすすめの回り方
――「モネ 睡蓮のとき」をこれから訪れる方に向けて、何かメッセージがございましたらお願いいたします。 日本において過去最大規模で、モネの〈睡蓮〉が一堂に会する展覧会ですから、大勢の人がご覧になると思います。なるべく早く、混んでいない時間帯にいらっしゃることをおすすめしますが、ひょっとすると四六時中混んでいるかも(笑)。 その場合は、無理に全部を見てやろうとは思わず、すいている〈睡蓮〉を選んで、そっと近寄っていただくのがいいのではないでしょうか。偶然の出会いが、なにかの気づきや変化をもたらしてくれるかもしれません。 あるいは、人混みが苦手という方は、国立西洋美術館はあえて早めに退出して、上野恩賜公園の噴水のある池のベンチなどに腰を下ろし、木々のざわめきに耳を傾け、風を感じながら、まぶたの裏にある自分だけの〈睡蓮〉のイメージに想いを馳せてみるのもおすすめです。 ※記事中では、シリーズ(モネが描いた絵の総称)としては〈睡蓮〉、個々の題名は二重括弧で括って表記しています。 モネ 睡蓮のとき 会期:2024年10月5日[土]~2025年2月11日[火・祝] 開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで 休館日:月曜日、10月15日[火]、11月5日[火]、12月28日[土]~2025年1月1日[水・祝]、1月14日[火] (ただし、10月14日[月・祝]、11月4日[月・休]、2025年1月13日[月・祝]、2月10日[月]、2月11日[火・祝]は開館) 会場:国立西洋美術館[東京・上野公園](東京都台東区上野公園7-7) 展覧会公式サイト: Instagram:@monet2024_jp X:@monet2024_jp モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して(文春文庫) 定価 770円(税込) 文藝春秋
一色さゆり