【からつボート(モーニング)一般】前田篤哉「優勝戦には乗りたい」
<12日・からつボート・3日目> 10月に当地を走った弟の翔(かける)と滉(ひかる)に続き、今節は前田三兄弟の長男・篤哉が奮闘中。初日から5、2、1着と尻上がりに調子を上げ、3日目は3、1枠の2走をまくり差しと逃げで連勝。前日まで10位だった得点率を3位に押し上げて、準進戦の絶好枠を獲得した。 今節の相棒は55号機。「足は全部が普通」と気配は平凡だが、「やられることはないと思います」と及第点の評価を下した。 優出した10月の滉は6コースからまくり差してVを飾った。弟のその活躍には「あれはすごかったですね」と舌を巻くが、篤哉も負けじと「優勝戦には乗りたいですね」。弟に並ぶVまで宣言しなかったのは、「今節は山田(康二)さんがいるから難しいんじゃないですかね(笑)」と5戦4勝の山田の走りを目の当たりにしているから。それでも白旗を揚げたわけではなく、「優勝戦に乗ればチャンスはあると思う」とVへの内なる闘志は隠さない。 今年はキャリアハイの4V。さらに、2日目の白星で年間100勝をマークし足取りは充実そのもの。「もっと勝つチャンスはあったし、(100勝到達を)ここまで引っ張ってしまいましたね」と航跡には満足していないが、Vをあと一つ積み上げれば来年3月のクラシック(若松)出場も見えてくる。それでも「あまり考えずに頑張ります」。からつは「好きな水面」と好印象。自然体で戦い抜き、結果を残す。