<衆議院選>共産党・志位和夫委員長の第一声【全文書き起こし】
皆さん、日本の政治の5つの転換ということを訴えてまいりましたが、どの問題でも安倍政権の暴走に正面から対決しているのが日本共産党です。一連の党首討論会を通じても、自民党対共産党、自共対決こそ今度の選挙の対決軸だということがはっきりと浮かび上がったのではないでしょうか。選挙になって、にわかに身を切る改革なるものを唱えている政党があります。私は党首討論会で次のように述べました。身を切る改革と言うが、11月28日に発表された政治資金収支報告書を見て、驚いた。自民党の本部収入の6割、民主党の本部収入の8割、維新の会の本部収入の7割は政党助成金ではないか。国民の税金にどっぷり漬かりながら国民に増税を押しつける。こんなばかな政治はありません。 政治の不当な特権をただすと言うのなら、年間320億円の政党助成金こそ廃止すべきです。そう言いましたらみんな目をそらしまして、反論はありませんでした。今、言われている身を切る改革論なるものは、議員定数を減らすから国民は黙って消費税増税を受け入れろという、とんでもない増税を押しつけるんです。しかも、議員定数削減、特に比例定数削減は国民の民意を反映する唯一の部分を削ることになります。身を切ると言いますが、切られるのは国民の暮らしであり、国民の民意ではないでしょうか。 同志社大学の浜矩子教授は「しんぶん赤旗」のインタビューで野党と言っても自民党野党支部のような野党ではなく、ほんまもんの野党に頑張ってもらいたい。エールを送ってくださいました。自民党野党支部のような野党では政治を変えられません。日本共産党の躍進こそ、安倍政権の暴走に一番の痛打を与えることになり、日本の政治を変える一番確かな力になるのではないでしょうか。
皆さん、日本共産党が伸びれば日本の政治は必ず変わります。昨年の参議院選挙での日本共産党の躍進は、政治を動かす大きな力となって働いております。日本共産党は参議院で獲得した議案提案権を行使し、ブラック企業規制法案を提出いたしました。法案提出は厚生労働省を動かし、4,000を超える事業所に是正指導を行わせるなど、重要な成果につながりました。秘密法廃止を求める国民の願いに応えて、秘密保護法廃止法案を提出し、この悪法廃止の一歩を踏み出しました。どうか皆さん、参議院選挙に続き、総選挙で日本共産党さらに大きく躍進させてください。 ご一緒に力を合わせ、国民の声が生きる新しい政治をつくろうじゃありませんか。男性も女性、お年寄りも子供さんも、国民みんなが未来に希望を持って生きられる新しい日本をつくろうではありませんか。首都・東京での戦いが大変大切です。東京で勝てば全国で必ず躍進します。昨年の都議選での日本共産党の躍進は参議院選挙の躍進につながりました。どうか皆さん、今度の総選挙、首都・東京で比例で3議席、必ず獲得させてください。よろしくお願いいたします。小選挙区でも必ず首都から議席から獲得しようじゃありませんか。このことを最後にお訴えし、私も全国駆け巡って躍進の先頭に立つ決意を申し上げて、この場をお借りしての第一声といたします。ありがとうございました。頑張ります。