<衆議院選>共産党・志位和夫委員長の第一声【全文書き起こし】
2つ目は皆さん、社会保障切り捨てから充実への転換です。年金の連続削減、許すわけにいきません。低すぎる年金の底上げを図るために力を尽くしてまいります。国の責任で高すぎる医療費、国民健康保険料の軽減を進めるよう、ことを強く求めてまいります。特別養護老人ホームの待機者、保育園の待機児童、待てません。国の責任でゼロにするための施策を採らせようではありませんか。 3つ目に農業を壊し、国民皆保険を壊し、食の安全を壊し、日本を丸ごとアメリカに売り渡す、TPP交渉から即時撤退することを強く求めます。緊急の米価暴落対策を行うとともに安心して農業が続けられる、価格保証と所得補償で日本の農業を再生しようじゃありませんか。国の中小企業予算を3倍の1兆円に増やし、日本経済の根幹にふさわしい支援の強化を図ろうではありませんか。皆さん、大企業応援から国民の暮らし第一へと経済政策の軸足を移し、日本経済を立て直しましょう。企業団体献金、びた一文受け取らない共産党でこそ、この仕事ができます。どうぞよろしくお願いいたします。 第3の転換は、海外で戦争する国づくりを許さず、憲法9条の精神にのっとった外交戦略で平和と安定を築くということです。集団的自衛権行使の現実の危険がどこにあるか。国会論戦を通じて、2001年のアフガニスタン報復戦争、2003年のイラク侵略戦争のような戦争をアメリカが引き起こした際に、自衛隊が従来の戦闘地域まで行って、軍事活動を行うことになる。このことを首相は認めました。攻撃されたら、武器の使用をすることになる。このことも首相は認めました。この間の党首討論でも、私はこの点を繰り返し追求しましたが、安倍首相は反論不能に陥りました。論争の決着はつきました。集団的自衛権行使とは、日本の国を守ることでも、国民の命を守ることでもありません。アフガン、イラク戦争のような戦争で米軍と自衛隊が肩を並べて戦争をする。海外で戦争する国づくりこそ正体だということは今や明瞭となったのではないでしょうか。