<衆議院選>共産党・志位和夫委員長の第一声【全文書き起こし】
皆さん、今ならまだ間に合います。集団的自衛権行使容認の閣議決定は強行されましたが、それを具体化する法改悪は来年に持ち越されました。この総選挙での審判で暴走を止めようじゃありませんか。共産党への1票で暴走を止めようじゃありませんか。日本を殺し、殺される国に作り替える憲法違反の閣議決定は撤回せよ。国民の目、耳、口を防ぎ、戦争に動員する秘密保護法は廃止せよ。この願いを日本共産党への1票に託してください。よろしくお願いいたします。 極東アジアの平和と安定をどう築くか。もっぱら軍事に頼るんではなくて、憲法9条の精神にのっとった平和の外交戦略こそ必要です。日本共産党は極東アジア平和協力構想を提唱し、その実現のために内外で行動してまいりました。ASEANの国々が作っている東南アジア友好協力条約のような、紛争を話し合いで解決する平和の枠組みを北東アジアにも作ろう。これが日本共産党の提案であります。平和憲法を守ろう。この願いを党を作って92年、一筋に反戦平和を貫いてきた日本共産党への1票に託してください。よろしくお願いいたします。 第4の転換は原発再稼働ストップ。原発ゼロの日本への転換です。自民党は総選挙政策で原発は重要なベースロード電源とし、再稼働を進めることを宣言しました。しかし皆さん、福島では今なお12万人を超える県民の方々が避難生活を余儀なくされ、事故の収束も原因究明もできていないじゃありませんか。あたかも事故などなかったかのように原発推進にしがみつき、再稼働を進めるなど、断じて許すわけにはいきません。再稼働ストップの審判を下そうじゃありませんか。
皆さん、今日本で動いている原発は1つもありません。稼働原発ゼロになって1年2カ月です。再稼働反対の世論と運動が原発にしがみつく勢力を追い詰めています。この力に自信を持とうじゃありませんか。この間、国民も企業も省エネの努力をして電力消費を減らしてきました。その省エネ努力は原発13基分になると言われています。日本社会は原発ゼロでも立派にやっていけることが証明されたのではないでしょうか。日本共産党を伸ばしていただいて、原発ゼロの日本、再生可能エネルギーへの大転換の道をご一緒に開こうではありませんか。 第5の転換は、沖縄の新基地建設を中止し、基地のない平和で豊かな沖縄をつくることであります。11月の沖縄県知事選挙で新基地建設反対を訴えた翁長雄志さんが圧勝しました。沖縄の未来を切り開く、沖縄県民の歴史的勝利です。ところが、安倍政権はなおも辺野古移設を粛々と進めることに変わりはないと言い放っています。県民がどんな審判を下そうとそれに関係なく新基地建設を進める。これで民主主義の国と言えるでしょうか。問われているのは日本という国の民主主義だということを私は訴えたいと思っております。 今度の選挙で沖縄では、4つの小選挙区全てで県知事選挙の共同の枠組みを大切にし、新基地建設反対の1点で保守と革新の垣根を越えた共闘がつくられ、選挙が戦われています。4選挙区全てで必ず勝利したい。県民を裏切った自民党を1人残らず落としたい。皆さん、この沖縄の戦いに連帯し、全国で新基地建設許すなの審判を下そうじゃありませんか。世界一危険な普天間基地は、アメリカに持って帰ってもらおうじゃありませんか。