「山の神になることはできませんでした」 往路2区13人抜き、創価大・吉田響が心境 かつて在籍した東海大へ思いも【箱根駅伝】
◇2~3日 箱根駅伝 創価大は昨年から順位を一つ上げて総合7位に入った。2日の往路で2区を走り、区間新記録(区間2位)の好走で13人を抜いた吉田響(4年)は3日、自身のX(旧ツイッター)に長文の文書を投稿。思いを打ち明けた。 ◆“山の名探偵”、決意のポスト【写真】 「2025年・箱根駅伝を終えて」として思いをしたためた吉田は、東海大で2022年の箱根駅伝に出場し、1年生ながら山上りの5区で区間2位と好走。23年春に創価大に転入し、昨年も5区を走り、区間9位だった。 当初は今回も5区を目指したという吉田は「山の神になれると信じてくれた皆様、本当にごめんなさい。山の神になることはできませんでした」と記し、この4年間は「練習も食事も、睡眠も、どうしたら山を登れるのか、山の神になれるのか。夢にも出てくるくらいそれを叶えるためには何をしていけばいいかを模索してきました」と告白。だが全日本大学駅伝後に榎木監督らから2区を走ることを提案されたといい、「正直、はじめは自分の中で納得がいきませんでした」と言いながらも最終的にはチームのことを考え、自ら2区を志願したという。 「2区を走るという選択肢がとれたこと、2区で日本人最高記録を出せたこと。この2つは創価大学駅伝部に出会わなければ絶対にすることが出来なかったと思います」と感謝をつづった。 また一度は入学した東海大への思いも記した。「僕に最初に箱根駅伝の楽しさを教えてくれた両角先生や西出先生、東海大学のチームメンバーやOBの方々。僕がチームを離れて、色々思うことがあったと思います。それでも、響が活躍してくれて嬉しいと声をかけてくれて、応援をしてくれて本当にありがとう」 さらに「僕は、弱い人間で、陸上以外何も無くて、、、。僕のことが好きな人、嫌いな人、僕の人生に関わってくれてありがとう」と続け、「次は誰かに支えられるんじゃなくて、誰かの人生の糧や気づきになれるようなプロランナーになれるようにこれから頑張っていきたいと思います」と誓った。
中日スポーツ