人気スタイリストの大草直子がイタリア南部で“どハマり”したプーリアのホテルとは?垢抜けインテリアの秘訣を公開!
人気連載「大草直子のOKINIインテリア」。ファッションスタイリスト、エディターとして幅広い層から支持を集める大草直子さんが今気になるモノ・コト・人について語ります。前回に引き続き、9回目も海外出張編としてイタリア南部のプーリアで出会ったホテルについて分析。 【写真でチェック】決して華美ではなく、これみよがしでもないのに、素敵なのはなぜ? 大草さんが惚れ込んでしまった理由とは?
イタリア南部へビジネストリップへ
イタリアのかかとの部分に位置するプーリアにあるワイナリー、サンマルツァーノ。昨年に引き続き、プレストリップに行ってきました。 4日間、ワイナリーを取材したり、クッキング教室を体験したり。サンマルツァーノのワインを学ぶ旅をコンプリートした後は、友人夫妻と一緒に数日のバケーションを楽しみました。
プーリアで一番好きなホテル、「otto lire」に学ぶこと
ご主人がイタリア人で、南イタリアに精通されている2人に「休みに何がしたい?どこに行きたい?」と言われて、真っ先に答えたのが、バーリ空港から1時間くらいの場所にある小さなホテル「otto lire」。 8リラ(昔、イタリアで使われていた貨幣単位)という名前のここに、どうしても泊まりたかった。 部屋数は20室のみ。コンパクトながら、敷地は広大。オーガニックの野菜を作る農園や、小さなプールまで。丘の上に位置するメインビルディングからは、豊かな自然を楽しむことができます。 目の前が抜けているため、風がすっと吹き抜け、オープンエアのダイニングでいただく朝食は最高です! ここ、昔は広い農園だったそう。この地方独特のとんがり屋根の建物、トゥルッリが点在しています。
“どタイプ”なインテリアとは?
部屋のタイプは、一番広い部屋は2階建てのメゾネット。私が宿泊したのは、リビングとベッドルームがあるデラックスタイプ。 この部屋のインテリアが「どタイプ」だったので、自分なりに学んだ点を少しまとめてみようと思います。
この部屋が素敵な7つの理由
・トープ色の石の床で空間を「柔らか硬く」 ・家具はグレイッシュカラーでまとめて ・ごみ箱など実用品こそ有機的な素材で ・締め色は黒ではなく、深くて甘いブラウン ・壁に映る光もインテリアに ・鏡やドアノブを真鍮にして、味を出す ・ベッドルームは色を統一した布を多用