阪神・藤川監督、熱い在阪メディアを前にした新人に「大人だから安心」 新入団発表でアドバイス
阪神は9日、大阪市北区のホテルで育成4人を含む9選手の新入団発表を行った。在阪メディアの前で「所信表明」を控えた新人たちに、藤川球児新監督(44)はこうアドバイスした。 「今、みんなの目の前にいるこのメディアの方々は、日本でも一番多く集まり、他の11球団を含め最も多い。その中で決意表明すると野球選手生活だけにとどまらず、社会人になって、引退しても、自分に一つ筋が通ったような生き方ができると思う」 在阪メディアの”圧”を知る藤川監督ならではの助言。人気球団だけに、発信の反響もそれだけ大きくなる。藤川監督は「まだ1年生だけど慣れていくと、どんどん社会的地位も上がって、認知度も上がって、生きづらくなる可能性もあるけど…」と虎戦士の難しさを語った上で、今回の新入生には太鼓判を押した。 「後ろ(控室)で話しているときのみんなの表情、(壇上の)あいさつを聞いていると、すごく大人な選手たちなので、(隣席の球団)社長と一緒に安心している」 その「安心」を裏付けるやりとりもあった。質疑応答でドラフト1位左腕・伊原(NTT西日本)の先発起用を問われた指揮官は「本人がどう思っているんでしょうね。どう?」と隣の伊原に投げかけた。急なパスながら伊原は「自分の持ち味として先発でも中継ぎでも抑えでもというところはドラフトのときにも話したけど、藤川監督が先発でということなら先発で活躍できればいい」と無難な切り返しを披露して、「大人」ぶりを発揮していた。
中日スポーツ