セクシー女優時代に妊娠が発覚、未婚の母に「ファンの皆さんが、息子のパパたちです」決意の先にあったもの
「帝王切開に切り替えた」出産を実況中継
――その様子を、ずっとSNSで実況されていたとか。 かさい:実際に産まれたのは12月28日。ちょうどコスホリの日でした。そこに出展していた友達が母とLINEで繋がっていたので「まだ頑張ってる」「今、帝王切開に切り替えた」と逐一報告をしていたらしいんです。なので、産まれた瞬間にイベント会場に伝わって、友達もお客さんも一緒になって「うわー!産まれたー!」って……。 ――全員で感動を分かち合ったわけですね。これは確かにみんな息子さんのパパだ(笑)。 かさい:だから私、シングルで寂しいと思ったことがないんですよ。今振り返っても、妊娠中からハッピーなことばかりだった。産んだ直後からコロナ禍に入りましたけど、周りの人たちはどうにか私に仕事を渡そうと画策していました。お世話になっていたイベント会場が遠隔リモートでイベントができるようにしてくれたり、渋谷果歩ちゃんが私のLINEスタンプを作ってくれたり。なんとしてでも私がこの業界から去らないように、頑張ってくれたんでしょうね。 ――それだけ、かさいさんが業界から愛され、頼りにされている存在だということですよね。フリー女優連盟の立ち上げ、映像実演者協議会の理事などの実績からも伝わってきます。 かさい:出産した後は不思議と、出役としての感覚がなくなってきたんですよ。なんだか、この業界の全ての女の子たちが自分の子どものように思えてしまって、みんなを輝かせたい、幸せにしたいって気持ちが沸き上がってきたんです。
出産後から溢れ出した母性……「セクシー女優みんな幸せになって欲しい!」
――女優さんたちに対しても、母性が溢れ出ている状態なんですね。 かさい:何より、セクシー女優の子たちを悪い人たちから遠ざける地固めをしたかったんです。フリー女優連盟の発起人となったのは、まさにその一環なんですよ。 ――悩める女優さんたちの相談に乗ることも多そうですね。 かさい:たまに病んでいる女の子に、私が病んだ話を聞かせることがあります。私は過去に無修正動画に出演したことで、2016年にわいせつ電磁的記録頒布幇助罪に問われて逮捕(不起訴)されたんですよ。拘留されて畳の目を数えるしか楽しみがなかったっていうのが、私の人生のどん底なので「君はここまでの経験はしたことないだろ?」って(笑)。 ――さすがにそれは、滅多なことではできない経験! かさい:女の子がマインドを変えるのって大変だからこそ、私自身の生きた体験談を伝えたいんです。反面、楽しいことをいっぱい知っているのも私の長所だと思いますし、私自身はプラスの気持ちを発信し続けていきたいですね。