セクシー女優時代に妊娠が発覚、未婚の母に「ファンの皆さんが、息子のパパたちです」決意の先にあったもの
SNSが闇に…ツラい時期に寄り添ってくれた人たち
――ピルを服用していても妊娠することってあるんですね。 かさい:年間1000人くらいいるって言われました。意外とある例みたいですよ。それでも、妊娠途中は情緒不安定になることもありました。母から「都心は産むところではないから、帰っておいで」と言われ、妊娠発覚から3か月で地元の福岡に戻ったのですが、10年続けた仕事を辞めたことが、思いのほか自分の中で大きかったんでしょうね。SNSが闇になったりしていました(笑)。 ――慌ただしい環境の変化を考えれば、仕方がないと思いますよ。 かさい:そんな中で、心に寄り添ってくれた人たちがいっぱいいたんですよ。三代目葵マリーさん、佐倉絆、阿部乃みく、向理来……その他大勢の女優、男優さんたち。距離は遠く離れていても、みんなで私を励まして助けてくれました。
「元セクシー女優のシンママ」で誹謗中傷も
――素晴らしき業界の絆ですね。 かさい:あとは、ファンの皆さんです。その当時、SNSのフォロワーさんたちからDMがめちゃくちゃ来て、たくさんのアドバイスをいただきました。本当に凄かったですよ。私のファンの方たちは子どもを育てた経験のある世代が多くて、すごく支えになりました。同時に「私もシングルマザーになります。あみちゃんに力をもらっています」なんて言葉もいただいたりして。 ――かさいさんの周囲の人たち、みんなが温かい! 優しい世界! かさい:そう。みんなあったかくて前向きで……。ちょっとだけ、元セクシー女優のシンママってことに誹謗中傷もありましたが、傷つくことは全くありませんでしたね。
シンママでも…私には9万人の「パパ」が!
――かさいさんのSNSではファンの方たちのことを「パパ」と呼んでいますね。 かさい:はい。ファン=パパです。パパ、9万人います(笑)。地元に戻る直前のイベントに来てくれた人たちには「I am DADDY」みたいなことを書いたパパカードを渡したんですよ。ちょうど昨日開催したイベントにも、みんな持ってきてくれていました。でも、これって今思えばシンママになる自分を鼓舞するための言動だったと思います。一人で産むプレッシャーはありましたから。 ――とはいえ、9万人のパパは多すぎる(笑)。 かさい:でも、みんな安産のお守りもめちゃくちゃくれたし、妊娠からの十月十日をずっと見守ってくれていたんですよ。これってパパじゃないですか。何なら、本当のパパよりも楽しみにしていてくれていましたもん(笑)。 ――そして2019年の年末、男の子を出産されました。 かさい:難産で予定日を10日も超過したんです。促進剤を5日間入れられてもなかなか出てこなくて、病院では「産まない重鎮」になっていましたね(笑)。