『夏目アラタの結婚』柳楽優弥×黒島結菜、死刑囚と結婚!? かつてない映画体験が味わえる獄中サスペンス
Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1203回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真13枚】『夏目アラタの結婚』柳楽優弥×黒島結菜、死刑囚と結婚!? かつてない映画体験が味わえる獄中サスペンス ほか 今回は、とっておきのサスペンス映画をクローズアップ。絶賛上映中の『夏目アラタの結婚』と『愛に乱暴』 をご紹介します。
『夏目アラタの結婚』彼女の言動に、誰もが翻弄されていく……
元ヤンキーの児童相談所職員が、死刑囚と獄中結婚する。その斬新すぎるストーリーで読者を惹きつけてやまない、乃木坂太郎原作の『夏目アラタの結婚』。国内外で高く評価されている人気コミックスが、待望の実写映画となりました。 メガホンを取ったのは、『SPEC』シリーズや『十二人の死にたい子どもたち』で知られる堤幸彦監督。稀代のヒットメーカーと演技派俳優たちのコラボレーションにより、新感覚のサスペンス・ムービーが誕生しました。
『夏目アラタの結婚』のあらすじ
児童相談所に勤務する夏目アラタは、結婚にはまるで興味がない30代独身男性。ある日、アラタは担当児童の卓斗から「父を殺した犯人に、自分の代わりに会ってほしい」という依頼を受ける。 犯人の名は、品川真珠。“品川ピエロ”の名で呼ばれる連続殺人事件の犯人で、死刑囚。卓斗の父親は、その事件の被害者で、いまだ遺体が見つかっていなかった。真珠から事件の真相を探り出そうと、彼女に獄中結婚を持ち掛けるアラタ。 アラタにすっかり心を許したかのように見える真珠は、耳を疑うような言葉を口にする。 「ボク、誰も殺してないんだ。」 日本中を震撼させる2人の結婚。それは、生死を揺るがすような“真相ゲーム”の序章にすぎなかった……。
『夏目アラタの結婚』のみどころ
主演を務めたのは、高い演技力に定評がある柳楽優弥。死刑囚である真珠に前代未聞のプロポーズをしたものの、彼女の言動に翻弄され続ける主人公を見事に体現しています。 そして品川真珠役は、幅広い世代から支持を受ける黒島結菜。刃物のように鋭いサイコキラーの瞳。アラタに愛の言葉を囁く少女のような笑顔。 振り幅のあるキャラクターを鮮烈に演じ切り、その怪演に度肝を抜かれること間違いなし。 共演には中川大志、丸山礼、立川志らく、 佐藤二朗、市村正親など、個性的な顔ぶれが集結。 どの役どころも、クセが強すぎるキャラクターばかり。俳優たちの熱量の高い演技にも注目です。