「休憩?10~20分、食事にもトイレにも苦労」…ソウルのコミュニティバス、深刻化する運転手不足
【11月26日 KOREA WAVE】ソウル市内を走るコミュニティバスの運転手不足が深刻化し、外国人労働者を運転手として雇用する動きも出てきた。 運営会社では運転手がいないため、15台ある車両のうち7~8台しか稼働できない状況が続く。2000年代には約50人の運転手がいたが、現在は20人程度に減少。一部の運転手は十分な休息が取れず、運行スケジュールの遅延にも悩まされているという。 ある運転手は過酷な労働条件について「休憩時間はわずか10~20分で、食事やトイレを済ませるのも一苦労だ」と訴えた。 賃金も低いため、若年層の流入はほぼ皆無という。多くの運転手が給与の高い市内バス会社に転職するため、会社を支えるのは60~70代の高齢者が中心だ。さらに一部の若い運転手は新型コロナ禍で急成長した配達業に転職したという。 ソウル市は対策として外国人労働者の採用を推進している。非専門職ビザの対象職種に運輸業を追加する案を国に提案しており、実現すれば外国人運転手の雇用が可能となる。また、外国人運転手の教育強化や安全対策も進められている。 また、根本的な解決策として運転手の待遇改善が求められており、市当局は「待遇改善を最優先課題とし、運行管理や休憩時間の確保に注力する」としている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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