<独占告白>明日引退試合のロッテ井口資仁に聞く。「もし僕が監督なら」
ロッテの井口資仁内野手が、明日、24日に千葉のZOZOマリンで行われる対日ハム戦で引退試合に臨む。日米でプロ通算21年目の42歳。日米で世界一、日本一を経験、日米通算で2252本を放ち、盗塁王も2度獲得。史上3人目の30本、40盗塁の偉業も2001年に記録している。常に目標を掲げて夢を追い続けてきたバットマンは、なぜ42歳までプレーできたのか。そして次期監督候補としても名前の挙がる井口が考える監督像とは? THE PAGEの独占インタビューで話を聞かせてもらった。 ――まだできるんじゃないか?と惜しむ声があります 「若い選手には『引退撤回をしていいですよ』と言われるんですが、フェンス前で打球が失速しています(笑)。『体が無理。あれ見たらわかるだろう』と答えています。昔ならスタンドに入っていた打球が入らなくなっています」 井口は、昨夏の時点で今季限りで引退する決意を固め、母には伝えていたという。国学院久我山高校時代に井口は、自宅で母にバドミントンのシャトルを投げてもらい特訓を積んだ。その気丈な母は、「あなた来年契約してもらえるの?」と笑ったという。 ーー気力。体力。技術のどれかのバランスが崩れたとき引退を決める選手が多いように思えます。井口さんは、どれだったのですか? 「なんですかねえ。あえて言えば昔よりは体力はなくなっています。でも気力はありますよ。やろうと思えば、何年でもできます。でも、これ以上、衰えていく姿をさらしたくない、ファンに見せることはない、と引き際を考えました。まだまだできるうちに辞めたい。自分の中でリセットして次の世界へ進みたいという気持ちもあります」 ――ボロボロまでプレーする選手もいますが? 「惜しまれて辞めた方がいいんです。やりたくてもやれないという選手がほとんどですから、自分で決断できるのは、ある意味幸せです。引退セレモニーを含めて本当にありがたいことで、球団関係者の方々やファンの方々に感謝の気持ちでいっぱいです」