「新NISA」でトクする4つのカラクリ。慎重に投資したい人向け<徹底解説>
3:非課税で投資できる上限額も拡大
これは1年間に「非課税で」投資できる額のことです。 新NISAは旧NISAの2倍以上になり、「成長投資枠」は年間240万円、「つみたて投資枠」は年間120万円、合わせて360万円まで投資できます。税金を取られたくないなら、投資額をその金額内に収めればいいということです。 「つみたて投資枠」で投資信託の積み立て投資を行う場合は、月に10万円×12か月できます。
4:「生涯使える枠」をうまく活用できるように
これは一生にわたって、非課税の恩恵を受けられる購入額のことです。 新NISAは最大1800万円まで。そのうち成長投資は1200万円までと制限されていますが、「つみたて投資枠」なら1800万円の枠をめいっぱい使えます。これに期限はなく、1800万円に達した時点で、それ以降はNISAでの買付ができなくなり、通常の投資をしなくてはならなくなります。 「つみたて投資枠」のみで年間120万円を投資したのなら、15年目で上限になります。 今までは上限に達したら、そこでNISAの恩恵は終了となっていたのですが、新NISAは商品を売却すると枠にあきができ、翌年からその金額分の生涯非課税枠が復活します。 たとえば500万円投資した投資信託を700万円で売却したら、非課税で売却できるだけでなく500万円の非課税投資枠も復活します。 制限はありますが、「生涯使える枠」をうまく活用できるようになったと考えるといいでしょう。
あくまで資産運用の中のプラスアルファとして
このように、新NISAはより便利に使いやすく改良されました。やはり、約20%の税金を引かれないですむのはかなりのインパクトがあります。 ただし、NISAは、あくまでも資産運用の中のプラスアルファのオプションです。NISAのために運用するのではなくて、資産運用のためにNISAを利用するのだと考えましょう。 投資信託以外にも株式の配当、ETFなどの投資にも新NISAは使えます。 新NISA(新しいNISA)はおもに投資信託を活用した制度であるため、元本割れリスクがあります。
ESSEonline編集部