タンス預金が「問題」になるのはどんな時? 手元にすぐ使える「まとまった現金」をおいておきたいのですが…。
税金問題に発展するケースも
タンス預金は、相続税の課税対象です。タンス預金を隠したとしても、税務調査によって発覚した場合には、加算税や延滞税といった税金が発生する恐れがあります。 税務調査では、被相続人の口座の入出金履歴や残高証明などをチェックします。過去分の入出金履歴についても調査され、使用目的について証明できない場合には、財産を隠していると疑われる可能性があります。 また、被相続人だけでなく、家族の口座についても調査が入ります。家族の口座に現金を移しても、調査によって発覚する恐れがあるため、注意が必要です。
緊急用と割り切ってタンス預金をしよう
自身と家族の急な病気やけが、火災や地震などの災害といったトラブルに備えるため、タンス預金を検討している方も多いのではないでしょうか。 自宅の金庫に保管しておくことで、銀行の営業時間外であっても急な出費に対応できる可能性があります。しかし、自宅に現金を置いておくことによってさまざまなリスクが起こり得ることを考慮しなければなりません。 タンス預金をする場合でも、緊急時に必要な分だけを自宅に保管し、それ以外の現金については金融機関に預けることをおすすめします。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部