【有馬記念】締めくくりの全頭診断! ドウデュース取り消しでどうする?/坂上明大の重賞血統査定
シャフリヤール
母ドバイマジェスティは10年BCフィリー&メアスプリントを制した短距離馬で、本馬の半兄には17年皐月賞と19年大阪杯を制したアルアインがいます。馬体重500キロ超のアルアインに対して、本馬は450キロ前後の小柄な馬体。これは、父ディープインパクトの影響が強いことを表し、芝中長距離で脚をためたときの瞬発力は現役屈指のものを持っています。その分、非主流血統向きの有馬記念では相対的にパフォーマンスを落とす可能性が高いのではないでしょうか。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★★
シュトルーヴェ
母アンチュラスは11年ファンタジーS2着馬で、本馬はキングカメハメハ×ディープインパクトの主流血統馬。牝系や配合の底力にも欠け、中山芝2500メートルで一線級相手ではなかなかハードルが高そうです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★
スターズオンアース
母母スタセリタは09年仏オークスなどGⅠ6勝の名牝で、母サザンスターズの半妹には17年オークス馬ソウルスターリングがいる良血。父ドゥラメンテはクラシック2冠の主流血統馬ですが、母母スタセリタがHyperionやLady Jurorを刺激しており、競走馬としてのバランスの良さが本馬の持ち味といえるでしょう。東京でも中山でも難なくこなしてしまうのが本馬の強みです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
スタニングローズ
母母ローズバドは2001年秋華賞2着など一線級で活躍。その子にはローズキングダム(09年朝日杯FS、10年ジャパンC)などがおり、本馬はローズキングダムの3/4同血の姪にあたります。ただ、本馬はクロフネが入る分、同馬よりも締まりが強く、パワー型寄りの芝中距離馬といった印象。京都芝2200メートルから中山2500メートルへの条件替わりはプラス材料で、逃げ馬不在のメンバー構成も本馬には追い風となりそうです。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★