【有馬記念】締めくくりの全頭診断! ドウデュース取り消しでどうする?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析。出走予定馬の適性を査定し、好走馬をあぶり出します。今週のターゲットはもちろんGⅠ有馬記念。大好評の全頭診断です。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<有馬記念の血統傾向>
2014年ジェンティルドンナ、17年キタサンブラック、19年リスグラシュー、22年イクイノックス、23年ドウデュースはLyphardのインブリードを持つ機動力型配合。同馬はその母の父Court Martialに馬体の輪郭が似ており、Lady Juror→Fair Trial→Court Martial的機動力は中山芝2500メートルというトリッキーなコースでは大きな武器となっています。また、Lyphardと同じくFair Trialの血を内包する種牡馬とは総じて相性が良く、DanzigやNureyev、Be My Guestなどと組み合わせるパターンでも同様の効果が見込めるでしょう。
アーバンシック
3代母ウインドインハーヘアにさかのぼる名牝系に属し、母母ランズエッジは名馬ディープインパクトの3/4同血の妹。さらに、母エッジースタイルは23年ホープフルS優勝馬レガレイラの母であるロカの全妹であり、本馬はレガレイラと同じスワーヴリチャードの産駒でもあります。Lyphardの5×6・5を持ち息の長い末脚を生かす競馬が合う一方、ハービンジャー譲りの緩さから先行争いに弱い点が課題。大跳びのフットワークでもあり、中山内回りの急コーナーが課題となりそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★