成人男性の1/3が"ED有病者"のなかOTC検討で注目! 最強の勃起薬「シアリス」の実力
「過去には鎮痛消炎剤のロキソニン、胃腸薬のガスター10、アレルギー性鼻炎薬のアレジオンなどがOTC化していますが、軽度の病状で医者にかかられるより、自分で薬を買ってもらったほうが保健医療に負担がかからない。だから、それらのOTC化は医療費を下げたい厚労省に都合が良かったんです。 しかし、シアリスなどのED治療薬は、不妊治療目的で処方されれば保険適用ですが、夫婦そろって来院しなくてはならないなどハードルが高く、そのケースはまれ。 ほとんどが自由診療のED治療として処方されるわけですから、もともと医療費としてあまりかかっておらず、OTC化したところで厚労省にメリットはない。 むしろ、シアリスの副作用で逆流性食道炎という胸焼けを覚える人も多く、それで病院に来られたほうが保健医療の負担になる。それなのに、責任を負わされるリスクを取ってまで厚労省がOTC化を進めるとはやはり思えないですね」 どうなるかは今後の展開次第だが、現在EDに悩んでいる人はあまり期待しすぎずに、しばらくはクリニックなどに通ったほうがよさそうだ。 取材・文/武松佑季 写真/PIXTA 画像提供/浜松町第一クリニック(シアリス)