【鳴門ボート・GⅠ大渦大賞】河合佑樹が特別戦連続V 勢いに乗って初のグランプリへ
鳴門ボートの開設71周年記念競走「GⅠ大渦大賞」は8日、第12Rで優勝戦が行われ、絶好枠の河合佑樹(37)=静岡=が、逆転勝ち。SG初優出Vの下関チャレンジカップに続き特別戦連続優勝となった。GⅠ優勝は一昨年1月の尼崎69周年以来2回目(通算32V)。2着は上平、3着には片岡が入った。 ◇ 水面コンディションが悪く終日安定板がつき、2周回に短縮された優勝戦は絶好枠の河合が逆転勝ち。通算999回目の白星で、直前のSG下関チャレンジカップに続いての特別戦連続Vをつかんだ。 「下関と同じ『21号機』を引いて、それがエース機と聞いたときは、もしかしたらあるかなとは思ったんですけど、自分が一番ビックリしています」 〝ラッキーナンバー〟機とのタッグで予選をトップ通過すると準優ではただ一人、逃げを決めた。優勝戦は6号艇の地元・田村が前ヅケに出て126・345の進入。逃げ切れなかったが、バック内から差し迫ってきた上平と片岡の間を1周2マークでシャープに割って決着をつけた。 「上平さんは(片岡を回して)差すと思ったので上平さんの頭を叩ければチャンスはあると思った。しっかり踏み込んで、そこしかないところに入れました」 出場選手中、賞金ランク最下位49位で参戦したSGチャレンジカップで史上最大の〝下克上V〟を達成。勢いそのままに2度目のGⅠ優勝を飾った。 「ペラ調整も精神面も安定させて戦うことができました。実力をいかに発揮できるか、やっぱりボートレースはメンタルだと思う」 次節は17日に住之江で開幕する初出場のSGグランプリ。「全ての面でチャレンジャーなので一走一走全力で戦います」。TR1stで区切りの1000勝を挙げ、一気に頂点まで駆け上がる。(井置浩二)