「ゴールキーパーは嫌だ」という風潮を変えるために必要なこと…”クモ男”シジマール「GKはすごく楽しいポジションなんだ」
日本のGKが世界で活躍するには
――GKの楽しさを伝える機会は確かに少なく感じます。現役GKの発信も大切かなと感じます。 選手たちにもGKの魅力をたくさん発進してほしいというのはあります。ジュビロ磐田の川島永嗣、浦和レッズの西川周作、神戸の前川、サンフレッチェ広島の大迫敬介、FC町田ゼルビアの谷晃生、北海道コンサドーレ札幌の菅野孝憲など、優秀なGKが魅力をたくさん発信していけば、世間のGKに対する見方は変わると思います。名前を挙げていない選手もいますが、リスペクトすべき選手は多いです。そもそも、これはGKにとってはとてもいい質問で、選手たちに発信をさせるようなメディアの質問も大事な要素だと思います。 ――日本でも優れたGKが育ってきていると思いますが、世界のクラブで活躍するために必要なことは何でしょうか? 全ての面において能力が高くないといけないのはもちろんですが、海外よりも前にまずは日本代表でプレーすることは大事だと思います。まずはJリーグで確固たる実績を残して代表に選ばれること。若手もベテランも含めて、JリーグでプレーするGKは代表を目指すべきです。例えば代表のGKコーチが選ぶのを困るくらいに優秀な選手がどんどん出てきて、さらに成長してこそ、ようやく海外の強豪クラブでも通用すると思います。国内での戦いに勝てないのに、海外ではもっと勝てないでしょうから。 ――日本代表のGKを目指すという道は想像以上に狭き門だとも感じます。 今、Jリーグでも代表入りを諦めてるキーパーは多いと思うんです。試合には1人しか出られないポジションですから。でも一度だけでも代表に呼ばれれば、自信もつくし、メンタル面での成長も加速します。代表になるとはどういうことなのか、というマインドやメンタリティを自分の中で芽生えさせること。それが一番大事なことだと私は思います。欧州のクラブに行くのは、そこからです。 ――チームで一人しか立てないポジションですが、第2、第3GKの場合、どのようなメンタルや準備が必要で、どのような指導をしていますか? GKコーチの立場から大事なことは、レギュラーとしてプレーする第1GKに対しては当然、強い要求をして、厳しい練習、厳しい声かけをします。ただ、第2、第3、第4GKにはそれ以上に接します。テンションを上げていく作業です。サブのキーパーはとても敏感なので、そこは常に意識しています。これはすごく大事なことなのです。
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