【寝てもとれない疲れに効く】筋肉に溜まった疲労物質を流す「ふにゃふにゃ肩甲骨ほぐし」
「たっぷり寝てるはずなのに、朝起きても疲れがとれない」と感じている人いませんか? 疲れがなかなか取れない理由のひとつに、「肩甲骨まわりの筋肉がうまく動かせていないこと」があるかもしれません。こちらの記事では、肩甲骨が動きにくい人におすすめのエクササイズをご紹介。肩甲骨をしっかりほぐして、体の疲れを解消しましょう! ◆写真で詳しいやり方を見る→筋肉に溜まった疲労物質を流す「ふにゃふにゃ肩甲骨ほぐし」 ■現代人は「菱形筋」が硬くなりやすい ■■肩甲骨と関係の深い「菱形筋」とは 頸椎と肩甲骨をつなぐ筋肉を「菱形筋(りょうけいきん)」といい、胸を開いたり、何かを引っ張ったりする際に作用する筋肉です。菱形筋が伸びたり縮んだりすることで、肩甲骨を開いたり寄せたりすることができます。 ■■菱形筋が硬くなると起こること スマートフォンを見る姿勢などが長時間続くと、菱形筋が硬くなることがわかっています。菱形筋が硬くなると、肩甲骨が左右に開いたままの状態に。そうすることで肩が前に出る「巻き肩」や背中が丸くなる「猫背」につながります。また、菱形筋が硬くなると、背中の血の巡りやリンパの流れも悪化。筋肉内に疲労物質が溜まりやすくなってしまうのです。 ■疲れすっきり!菱形筋エクササイズ 肩甲骨の動きがスムーズになると、肩こりの緩和だけでなく疲労回復にもつながるので、積極的に肩甲骨を動かしていきましょう! 座ったままできるエクササイズなので、テレビを見ながらでもできますよ。 ①ひざを立てて床に座ります。骨盤が後ろに傾かないように、しっかりと骨盤を立てて座りましょう。その姿勢のまま、両手の指先を軽く組みます。 ②指先を組んだまま手のひらを後頭部に当てます。顔は真正面に向けて。 ③息を吸いながら、軽くひじを後ろへ引きます。胸の筋肉を伸ばし、開いていきましょう。ひじを後ろに引けば引くほど肩甲骨を寄せられます。 ④息を吐きながら、両ひじを引き寄せて肩甲骨を開きます。顔は下を向き、軽く背中を丸めると肩甲骨まわりの筋肉を緩めることができます。 ⑤呼吸に合わせながら、肩甲骨を開いて寄せての動きを5回ほど繰り返しましょう。筋肉の伸び縮みを意識しながら行ってください。 疲労は自律神経と深く関係しています。ゆったりと呼吸をしながら行うことで、自律神経が整いやすくなります。呼吸に合わせて肩甲骨を動かすことが、疲労回復を得るためのポイントとなります。 ライター/上村ゆい(ヨガ講師)
上村ゆい