法隆寺から宇宙まで、知るほど楽しい構造デザインを学べる展覧会が〈WHAT MUSEUM〉で開催中。
なんだか難しそうと敬遠しがちな建築の構造デザイン。けれどそこには無限の可能性と創造性が宿っています。東京・品川の寺田倉庫〈WHAT MUSEUM〉で100点以上の構造模型を展示する大型の建築構造展『感覚する構造 –法隆寺から宇宙まで–』が2024年8月25日まで開催中。次世代の構造家や構造デザインの他への展開事例など、新たな発見にあふれた展示です。 【フォトギャラリーを見る】 世界最古とされる木造建築の〈法隆寺五重塔〉から現在開発が進んでいる月面構造物まで、建築の骨組みである構造に着目した展覧会が〈WHAT MUSEUM〉で開催中だ。さまざまな状況下で建築を支える構造は非常に重要な役割を果たすとともに機能美をも備える。その考えと美しさに迫る展示だ。
現在開催されるのは前後編からなる後期展で、近年世界的に技術更新が進む木造にフォーカス。サステナブルかつ柔軟な可能性を持つ木造の多彩な表現を新旧の視点から紹介する。実際の建築で構造を俯瞰することは難しいが、模型では隅々までつぶさに見ることができる。プロから子どもまで楽しめる構造の入門篇だ。
『感覚する構造 –法隆寺から宇宙まで–』
〈WHAT MUSEUM〉 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号。~2024年8月25日。11時~18時。月曜休。観覧料1,500円。
photo_Kenya Abe text_Yoshinao Yamada