【マイルCS】5歳にして初参戦のウインマーベル、はつらつ脚さばき 陣営「体調面は春先と遜色なく良い状態」と太鼓判
「第41回マイルCS」(17日・G1・京都・芝1600メートル)にスプリント界からウインマーベル(牡5歳、美浦・深山)が参戦する。25戦目にして初のマイル戦。スプリント戦とはひと味違う姿を見せられるか。5歳秋を迎えての初挑戦が注目される。 初重賞勝ちが3歳時の葵S、同年のスプリンターズS2着と、スプリンターのイメージが強いウインマーベルがマイルに矛先を向けてきた。5歳にして初めてのマイル戦。狙いについて深山師は「前走(スプリンターズS5着)は悪い内容ではなかったが、G1で戦うには1200メートルだといろいろな条件がかみ合わないと難しい。マイルならペースが落ち着き、ポジションもいいところが取れ、競馬がしやすいと思う。ジョッキー(松山)も試してはと言っていたので」と説明する。 3歳時はスプリント色が強かったが、4歳後半からは距離傾向に変化が。4歳暮れの阪神C、5歳初戦の阪急杯と1400メートルで重賞を連勝。さらに今春、京王杯SCを勝ち、1F距離を延ばして良さが出ているのは確かだ。 追い切りを翌日に控えた12日は、美浦の角馬場で入念に体をほぐした後、坂路を1本。はつらつとした脚さばきで元気いっぱいの姿を見せた。普段の調教の手綱を取る本間助手は「体調面は春先と遜色なく良い状態です」と太鼓判を押す。 角馬場ではスタートで後脚の踏ん張りが利くように、背中の収縮を意識して運動させてきた。4歳時に目立った出遅れが、近走は安定。成績の安定にもつながっている。 初のマイル戦に同助手は「人の指示に素直で掛かる心配がないですし、距離は延びても大丈夫だと思います」と手応えがある。GⅠで通用するスピードは証明済み。距離さえ克服なら、あっと言わせる場面があっても不思議ではない。
中日スポーツ