【地方競馬】8番人気のランベリーが波乱を演出
「ゴールドジュニア・S3」(10日、大井) 激流に乗った8番人気のランベリーが波乱を演出。重賞初タイトルを手にした。2着には2番人気のオーシンレーベンが入り、上位2頭に「第57回ハイセイコー記念・S1」(11月6日・大井)への優先出走権が与えられた。3着にも7番人気のシビックドリームが突っ込んで3連単は32万超馬券と荒れた。単勝1・7倍のラブミーメアリーは逃げたが、直線中ほどで失速。6着に沈んだ。 同型からの厳しいマークを振り切り、1番人気のラブミーメアリーが逃げ込みを図ったが、それもラスト200メートルまで。外からオーシンレーベンとランベリーが馬体をそろえて一気に襲いかかってきた。その勢いは止まることなく、これを並ぶ間もなくかわして先頭に躍り出ると、あとは2頭の激しいたたき合い。最後は内から根性発揮の牝馬ランベリーが半馬身差抜けて勝利を手にした。 デビュー戦こそ7着と崩れたが、その後の立て直しが功を奏した。新馬からコンビを組む矢野貴は「新馬のこともあって責任を感じていたのでホッとしています。前走で千六を使ったのも良かったかな。一生懸命に走り過ぎるところは心配だけど、直線で窮屈になったところを辛抱して伸びてくれた。いい根性をしてますね」と若きパートナーをたたえた。 母アクティフも管理した赤嶺本師にとっては7年ぶりの重賞V。「残り1Fで(興奮して)久々に机を叩いたよ。お母さんで重賞が取れなかったからね。うれしいね。あまり似てないけど」と笑った。今後はハイセイコー記念から東京2歳優駿牝馬(12月31日・大井)のローテ。小柄な根性娘がさらなる高みに向かっていく。