スバル車の燃費が劇的改善! ストロングハイブリッド採用で航続距離は1000km以上に。次世代クロストレックが楽しみすぎる!
スバルがエンジンとモーターを動力源とするハイブリッドシステム「ストロングハイブリッド(S:HEV)」を発表した。大容量の駆動用モーターを搭載したS:HEVでは、燃費性能とともに航続距離が大きく向上するという。 【画像】これがS:HEVの構造イメージだ!(全10枚)
S:HEVはどこがスゴイ?
スバルは10月17日、エンジンとモーターを動力源とするハイブリッドシステム「ストロングハイブリッド」を発表した。 今回発表した「ストロングハイブリッド」は、走りの愉しさと環境性能を高い次元で両立させた、スバルとして新たに開発した次世代のハイブリッドシステム。状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式を採用した。 専用開発した2.5L水平対向エンジンは、最高出力118kW(160PS)/5600rpm、最大トルク209Nm/4000~4400rpmを発生。駆動用モーターは最高出力88kW(119.6PS)、最大トルク270Nmを発生する。駆動用バッテリーは容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーで、トランスアクスルも新開発。駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしている。 走行面では、幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとし、モーターが苦手な領域をエンジン駆動がカバーする。発電用モーターから高電圧バッテリーへの電力供給を緻密に制御することで、駆動用モーターの電力量は常に安定。 駆動方式では前後輪をプロペラシャフトでつなげる機械式AWDを踏襲。路面状況に合わせて後輪へ駆動力を瞬時に伝え、前後輪のトルクを適切にコントロールすることで、あらゆる路面でスバルらしい優れた走行安定性を発揮するという。 また、コンパクトな水平対向エンジンの特長を活かし、大型の駆動用バッテリーを搭載しながらも燃料タンク容量を63Lまで拡大。従来のマイルドハイブリッド搭載のAWDモデルに比べて約20%燃費性能が向上したこともあって、航続可能距離が大幅に伸長した。具体的には歴代スバル車で最長となるワンタンク1000km超えを実現したという。また、EVドライブモードの採用を含めEV走行領域を拡大することで、走行時の静粛性も向上させている。 2024年12月には日本市場向けにストロングハイブリッドを初採用した「クロストレック」の発表を予定しており、先行予約がすでに開始されている。
文= 原アキラ 画像= スバル