【大学野球】過去と比較しても「一番いい状態」 いよいよ幕を開ける明大・宗山塁のラストシーズン
「血の明法戦」を意識してのコメント
明大から見れば「血の明法戦」、法大から見れば「血の法明戦」と呼ばれるライバル対決がある。東京六大学リーグ戦は原則、計8週で行われ、第8週は早慶戦で固定。第7週では明大と法大のカードが組まれるケースが多い。両校が自力優勝するには、第7週までに決着をつける必要がある。両校によるV争いとなれば、第7週の対抗戦はより白熱する。 【選手データ】宗山塁 プロフィール・寸評 東京六大学秋季リーグ戦開幕2日前(9月12日)、連盟関係者、報道各社が囲んでの懇親会で、気になる発言があった。明大の主将・宗山塁(4年・広陵高)の抱負である。2022年以降、プロ野球・ヤクルトの試合日程の関係で、偶数年の秋は9週制で行われる。 「この秋は自分たちの代のラストシーズン。良い形で終われるよう、4年生を中心に頑張っていきたい。法政・篠木(篠木健太郎、4年・木更津総合高)と最終カード(第8週)で対戦します。他校に勝った上で最後、法政と優勝決定戦ができればと思います」 明らかに「血の明法戦」を意識してのコメントである。その真相を、改めて本人に聞いた。 「この秋で言えば、第9週の早慶戦が、優勝に関わらない展開にするぐらいの思いで、自分たちはやっていかないといけない。最終の5カード目である法政との第8週を、勝ち点4同士の優勝決定戦にできれば、自分たちとしても盛り上がる試合になる。学生野球の集大成として、一番、良い試合ができる。そういう意味で、話をさせてもらいました。この春は優勝を逃したので、秋は自分たちの力で天皇杯を奪還する。その思いが強いです」 2年時に大学日本代表でプレーして以来、親交のある157キロ右腕・篠木への思いもある。 「大学では最後の対決。いろいろ交流させてもらってきましたが、野球では真剣勝負。篠木が一番、自信を持っているストレートをたたく。理想は本塁打ですけど、率を高く打たれるほうが、ダメージも大きいと思うので、複数安打に長打が一本出せればいいです」