変わる大学入学共通テスト 問題数が増え、試験時間が延長…2025年度からの変更点
浪人生向けの経過措置は?
25年度の共通テストでは、主に浪人生など旧学習指導要領で履修した受験生向けに、経過措置として「地理歴史,公民」「数学①」「数学②」「情報」について、旧学習指導要領による科目が用意されます。 例えば、25年度の共通テストから初めて出題される「情報」については、旧学習指導要領の選択必修科目「社会と情報」「情報の科学」を範囲とする『旧情報』という科目が用意されます。『旧情報』は、両科目に共通する必答問題のほか、「社会と情報」の問題と「情報の科学」の問題のどちらかを選ぶ選択問題から構成されます。 既卒者は、新学習指導要領による出題科目で受験することも、旧学習指導要領による出題科目で受験することも、あるいは新旧両方の出題科目を混ぜて受験することも可能です。「地理歴史,公民」の場合は、新・旧科目のどちらを受験するか、出願時の申し出が必要です。また、「地理歴史,公民」で2科目を受験する際に、新・旧科目を組み合わせて選択することはできません。
授業内容の学習で、対応は十分可能
新課程入試では、過去問がない状況で臨むことになりますが、森下さんはこう話します。 「共通テストは、大学教育を受けるために必要な能力を把握するために、高校段階の基礎的な学習の達成の程度を判定するものです。このため、高校の授業でしっかり学習していれば、十分に成果を出せるような出題を目指しています。また、新しい学習指導要領に対応するとはいえ、これまでに実施された共通テストの出題方針を重視して問題の作成を進めていきます。大学入試センターのホームページには、試作問題を公表しているので、参考にしてください」
朝日新聞 Thinkキャンパス