20代会社員です。給与が少なく貯金ができないのですが同期は貯金できているようです。私が使いすぎているのでしょうか? 生活費の平均が知りたいです。
20代のうちは30代や40代と比べて収入が安定しない時期です。結婚や住宅の購入といった将来のライフイベントに備えて貯金をしたいと考えてはいるものの、思うようにできないという人もいるのではないでしょうか。同期や友人が貯金をできている場合は、自分のお金の使い方に問題点があるのかが気になるところでしょう。 本記事では、20代の金融資産保有状況をはじめ、生活費の平均がどのくらいなのかを解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
20代の約4割が金融資産を保有していない
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によると、20代の42.1%が金融資産を保有していないとのことです。また、金融資産を保有していても100万円未満の人が22.6%でした。 20代独身の金融資産保有額は、貯蓄なしの人を除いた平均が176万円、中央値は20万円です。中央値とは、データを並べた際に中央に位置する値を意味します。 ■20代の平均給与 国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、20代の平均給与は図表1のとおりです。 【図表1】
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」より筆者作成 20~24歳のうちの平均給与は273万円ですが、25~29歳になると116万円高い389万円にまで上がります。現在、20~24歳でまったく貯金ができない人でも、25~29歳になって給与が高くなれば状況が変わるかもしれません。 なお、25~29歳の平均給与は389万円ですが、30代になると400万円超えとなり、30~34歳で425万円、35~39歳で462万円まで増えます。ライフプランにもよりますが、20代の頃と比べて貯金をする余裕ができる可能性が高いです。
20代の生活費の平均はどのくらい?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2023年」によると、34歳以下の勤労単身世帯の消費支出は16万7633円です。用途別の支出は図表2のとおりで、消費支出のうちもっとも金額が高いのは食料に関わる支出でした。 【図表2】