<センバツ>石岡一、熊本西など15校が参加 甲子園練習第2日
甲子園練習は第2日の19日、昨秋の明治神宮大会優勝で初出場する札幌大谷(北海道)のほか、石岡一(茨城)、富岡西(徳島)、熊本西の21世紀枠3校など14校が登場した。雨のため室内練習場での1時間練習に変更となり、各校は打撃練習などで汗を流した。 【写真特集】組み合わせ抽選会に参加した主将たち ◇エース岩本、伸びのある球筋 石岡一 春夏通じて初の甲子園となる石岡一は、エース右腕・岩本がブルペンの感触を確かめた。捕手を立たせたまま17球を投じ、うち16球は直球。「6、7割の力で投げた」というが、伸びのある球筋で最速147キロの片りんを見せた。昨秋の茨城県大会は、甲子園出場経験のある明秀日立や土浦日大を連破して4強入り。岩本は5試合中4試合に登板し防御率2・20と躍進を支えた。1回戦で対戦する盛岡大付(岩手)は強打が売りだが、岩本は「自信のある直球で抑えたい」と真っ向勝負を誓った。 ◇引退した3年やOBが助っ人 選手16人の米子東 選手16人の米子東が心強い助っ人を得た。引退した3年やOBの計9人が打撃投手などを務め、選手たちは思う存分、練習に専念した。甲子園練習では練習補助のため、指導者を含めて35人まで参加でき、少人数校は3年らも認められている。受験勉強を終え、今月から練習を手伝っており、主将の福島康は「自分たちだけでは練習は回らない。投げてもらった分、しっかり結果を残したい」。感謝の思いをバットに乗せる。 ◇「天気掌握班」「時間管理班」が活躍 熊本西 熊本西は打撃を中心に行い、最後は校歌を歌って締めた。雨のため、グラウンドには立てなかったが、エースで主将の霜上は「いい練習ができた」と満足げ。チーム内にある「天気掌握班」が18日に熊本を出発する前、甲子園の天候を調べて雨予報を確認。その情報を基に「時間管理班」が室内での練習メニューを考えていた。「あとは本番だけ。しっかり準備していきたい」と霜上。強打の智弁和歌山にも万難を排して臨む。 ◇春以降を見据えた体作り 札幌大谷 球場入りまでに打撃と守備練習は済ませたという札幌大谷は割り当てられた1時間のうち、30分を2人1組で相手を肩車して行うスクワットとランニングに充てた。船尾監督は「ここで終わりではないので」と春以降を見据えた体作りであることを強調したが、エースで4番の西原は「きつかった」と苦笑いした。明治神宮大会王者として臨むが、西原は「神宮大会は過去のこと。まずは初戦突破したい」。一戦必勝を期して初の甲子園に臨む。