ノムラID野球継承の楽天に旋風予感!
さらに投手起用にも三木イズムが発揮される。 昨年、救援防御率でリーグ1位となった投手陣の層は厚くバランスの取れたチーム構成となり、先発ローテーは、エースの則本昂大、先発転向した松井裕樹、石橋良太、弓削隼人、涌井、塩見貴洋でスタート。三木監督は、異例の過密日程と、紅白戦をせずに練習試合に突入したことで、まだ各自の調整が100%ではないことを考慮し、先発には無理をさせず、球数制限のあるWBCなど国際試合のように2イニング以上の登板を想定した第2先発を用意し序盤戦を乗り切る構想を打ち出した。 その第2先発候補として、昨年の勝ち頭の左腕、辛島航、新外国人のJ・T・シャギワ、安樂智大、”サブマリン”牧田、ロッテから人的補償で取った酒居知史らが備え、A・ブセニッツー森原康平の勝利方程式につなげるというプラン。先発では岸も7月には間に合うだろう。新型コロナと共存するシーズン対策のユニークな起用法となる。 ソフトバンクの圧倒的な戦力、西武の山賊打線…迫力とパワーが売り物のパの野球で、細々と1点を取るセ・リーグ的な野球が、どこまで通用するのかわからない。だが、1点差ゲームを「10の7野球」で丁寧に粘り強く拾っていけば、昨季3位だった楽天が、一泡吹かせるどころか、もっと大きな何かをやってのける可能性がある。 楽天旋風の予感ーー。開幕戦は京セラドームでのオリックス戦だ。