住友ゴム、「ダンロップ」ブランドをグローバル展開へ…欧米での商標権を5億ドルで取得
住友ゴム工業は1月8日、米国のグッドイヤー社から欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤ「ダンロップ」の商標権等を取得する契約を締結したと発表した。取得額は5億2600万ドル(約826億円)だ。 【画像全2枚】 この取得により、住友ゴム工業は一部の地域や商材を除き、グローバルにダンロップブランドでタイヤ事業を展開することが可能となる。同社は今後、ダンロップをグローバルでプレミアムタイヤブランドとして育成していく方針だ。 具体的には、ダンロップの歴史や知名度を活かしつつ、独自の先進技術を搭載した商品で差異化を図る。新技術「アクティブトレッド」を搭載した新商品やプレミアム車両向け新車用タイヤ、モータースポーツ向け製品などに注力するという。 また、これまで欧米豪で展開してきたFALKEN(ファルケン)ブランドについては、各地域で培った商品企画力やマーケティング力を生かし、ファン層向けの特徴的な商品に注力するとしている。 住友ゴム工業は両ブランドでの事業展開を通じて、各地域での販売本数を増やすとともに、プレミアム商品比率の向上を目指す。さらに、ダンロップを基幹ブランドと位置付け、タイヤ事業とスポーツ事業の共同でブランド強化活動を推進する計画だ。 モータースポーツでのブランド投資やテニスでのグローバルマーケティング活動を加速させることで、世界中でのダンロップブランドの価値を高め、顧客に選ばれるブランドに育てていく意向を示している。
レスポンス 森脇稔