ファインシンター、国内工場でも不適切会計処理が判明 業績発表延期の可能性も
トヨタ自動車系のファインシンターは30日、国内工場でも不適切な会計処理が行われていたと発表した。同社はインドネシアの連結子会社での不適切な会計処理で、外部の専門家を含む特別調査委員会による調査を進めてきた。その過程で他拠点でも同様の問題がないか確認したところ国内でも判明し、追加調査を実施する。調査終了には約1カ月を要する見通し。これに伴い業績発表も延期する可能性がある。 国内工場において製造されていた部品の一部について、販売予定がなくなったにもかかわらず、複数年にわたり棚卸資産として計上されたままとなっていた。同社は「引き続き、調査に全面的に協力していく。工場名などの詳細は調査中につき差し控える」とコメントした。 同社は2024年3月期の有価証券報告書の提出期限を9月2日に延長していたが、再延長を検討する。9月26日に延期していた4~6月期の業績発表も、ずれこむ可能性が出てきた。