「学校の勉強とは違う」…コカ・コーラを日本一売った男が実践する「売れる営業」の神髄
「知識」と「学び」の違い
営業に限りませんが、ものごとは一足飛びにはいきません。何か上手くいかないことがあれば手っ取り早く人に教えてもらうとか、役立ちそうなノウハウを持ってくるとか、とにかく近道を選びがちです。しかし、実際に仕事で使えるものは、そう簡単に身に付くものではありません。 現在はネット検索で容易に情報を得ることができますが、多くの人たちとの営業現場を通じて強く感じるのは「知識」と「学び」は違うということです。単に「知っている」だけでは肝心な時に役に立たないことが多く、いざ行動を起こすとそのひ弱さが露呈してしまいます。先輩から注意されながらも、私は借り物の知識で現場に臨み何度も同じような失敗を繰り返してきました。改めて、先人のアドバイスと親の小言は素直に聞く姿勢が必要だと、懲りない私でも思い知ります。 現在の営業は取引先と協業できる能力が問われますが、ここで大切なことは具体的に何ができるのかという実践力です。私の場合は読書で得た知識を少しずつ自分のやり方にしていったのですが、自分の力を伸ばしていくやり方はその人によって異なります。ただし共通するのは「習慣を味方につける」ということだと思います。 『「あなたから買おうと思う」…素人営業マンでも「大型契約」!? テクニック以上に大切な「不変の」極意とは』へ続く
山岡 彰彦(株式会社アクセルレイト21 代表取締役社長)