空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング42位。まさかの客足減少…。無料招待も意味なし!?
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
42位:ヴァンラーレ八戸 本拠地:プライフーズスタジアム(5,124人収容可能) 平均入場者数:1,728人 平均収容率:33.7% J3で戦うヴァンラーレ八戸が42位に入った。 今季の八戸は右肩上がりに調子を上げていった印象だ。開幕2連敗スタートとなり、一時は19位まで順位を下げたものの徐々に復調。第18節・Y.S.C.C.横浜戦(1‐0)から第21節・ガイナーレ鳥取戦(1‐0)にかけては4連勝を達成した。 着実に勝ち点を積み上げたチームは、最終的に11位フィニッシュ。惜しくもJ2昇格プレーオフ圏には手が届かなかったが、来季に希望と期待を抱くことができるシーズン終幕になった。Jリーグ史上初となる通算800試合指揮を達成した石崎信弘監督と、クラブは来季の契約を更新したことを発表している。 しかしながら、成績に対して集客は若干苦しんだように見える。 昨季の平均入場者数は1,890人だったが、今季は1,728人まで減少。ホーム開幕戦となった第4節カターレ富山戦(2‐0)では、Jリーグのキャンペーンとして芝生席500組1000名、さらに『青森県民デー』(青森県内在住者限定のキャンペーン)として抽選で50組100名を無料招待したが、入場者数の大幅増とはいかず1,950人にとどまった。この部分は来季の宿題となる。 石崎監督はクラブを通してコメントを発表し、今季の成績について「今シーズンはJ2昇格を目指して戦ってきましたが、最後、プレーオフに行くことが出来ず、非常に悔しい思いをしました」と述べ、続いて「来年はさらにハードなトレーニングを行い、選手、スタッフ、クラブ一丸となって戦い、J2昇格を果たしたいと思います」と意気込んだ。文字通り百戦錬磨の指揮官と共に、来季こそは悲願のJ2昇格を叶えることができるだろうか。