『虎に翼』<東京で私はただの女にすぎなかった>自ら命を絶ったらしき美佐江の言葉に愕然とする寅子。視聴者「秀才の地方出身者が受ける挫折」「若い女性ゆえの力が」「優未を守る寅子をみて出産を…」
◆9月20日の『虎に翼』 現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第25週「女の知恵は後へまわる?」の125回が9月20日に放送され、話題になっています。 『虎に翼』最終週予告。桂場「ご婦人が法律を学ぶことも職にすることも反対だ」の声が途切れた瞬間、よねに向けて轟の檄が飛ぶ。そして寅子はかつての弁護士の法服姿で法廷に立ち… *以下、9月20日放送内容のネタバレを含みます。 桂場(松山ケンイチさん)に真っ向から意見した航一(岡田将生さん)だが、心ならずも寅子にまで心配をかける事態を引き起こしてしまう。 航一と寅子が帰宅すると、星家には子供たちが集まっていた。 審判のあと、訪ねてきた佐江子(辻沢杏子さん)は、寅子に対して驚がくの事実を突きつけて――といった話が描かれました。
◆あらためてあらすじ ドラマ後半、家裁の寅子のもとへ美雪(片岡凜さん)の祖母・並木佐江子(辻沢杏子さん)がやってきます。 開口一番「わたし、森口美佐江の母です」と話す佐江子に対して、言葉を失う寅子。 それから佐江子は、寅子が懸命に美佐江を助けようとしていたことを知っていて、それから寅子にずっと謝りたいと思っていた、と話します。 寅子がその後の美佐江の動向をたずねると、佐江子は「美佐江は、死にました。美雪が3歳になってすぐ車にひかれて」と答えます。 そして、美佐江が残した最期の言葉が書かれていると伝えると、美雪が「大切なもの」として持っていた手帳を寅子に手渡します。
◆辛うじて残る『特別な私』が消えぬうちに 寅子がその手帳を開くと「美雪 愛してあげられなくてごめんね」との言葉が。 さらにページをめくると、20年近く前、新潟にいたころの美佐江が<特別な相手>に渡していた手首に巻く赤い飾り(ミサンガ)が挟まれていました。 そして、そのページには 「私はたしかに特別だった。私が望めば全てが手に入った。全てが思い通りになった。盗みも、体を売らせることもできた。けどこの東京で、私はただの女にすぎず、掌で転がすはずが知らぬ間に転がされていた。次々に沸く予期せぬことに翻弄された。身籠れば、特別な何かになれるかと期待したが無駄だった。私の中に辛うじて残る『特別な私』が消えぬうちに消えるしかない」 などと、新潟で当時頻発していた犯罪の裏に美佐江がいたが、東京では特別な存在ではいられなかった、という告白が記されていました。
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