『虎に翼』<東京で私はただの女にすぎなかった>自ら命を絶ったらしき美佐江の言葉に愕然とする寅子。視聴者「秀才の地方出身者が受ける挫折」「若い女性ゆえの力が」「優未を守る寅子をみて出産を…」
◆私のせいで さらに次のページをめくる寅子。 そこには「あの人を拒まなければ何か変わったの?あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?」という、寅子のことを想起させる言葉が…。 その言葉を目に留めた寅子の脳裏には、美佐江への対応を失敗した、あの日の景色がよみがえってきます。 それから「あの日、あと一歩だったのだ。それなのに。それなのに私は…。私のせいで」というナレーションが流れるとともに、寅子のもとを去る美佐江の映像が流れ、今回のドラマは幕を閉じるのでした。
◆視聴者間にも大きな衝撃が あの美佐江がすでにこの世を去っていて、しかも手帳に記された内容から、自ら命を絶ったと推測されたことに、大きな衝撃を受けた視聴者は多かったようです。 ネットでは「地方では特別でいられた自分が、進学した東京ではありふれた普通の存在に。秀才の地方出身者が受ける挫折への解像度が高い」「若い女性ゆえの相手を手玉に取る力が、歳を重ね、そして都会の中で限界を迎えたのだろうか」「誰かと比較することで解消されない苦悩。昨日よねが美位子に伝えていた『他人の不幸と比べるな』という言葉があらためて響く」「優未を『特別』な存在として必死に守った寅子の姿を見て、美佐江も自分も出産すれば、また特別な存在が手に入ると思ったのかな…」といった声があがっていました。 朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。 仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを担当。脚本は吉田恵里香さんが、主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
「婦人公論.jp」編集部
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