「Xiaomi 14T/14T Pro」開発の舞台裏 深化したライカとの協業、スマホの中身も強化して「ギアが2段上がった」
今回も価格は頑張った MVNOへの販路拡大はこれから?
―― 冒頭で大沼さんがサラッとお値段据え置きとおっしゃっていましたが、円安傾向を考えるとなかなかできないですよね。そこはXiaomi Japanとして頑張ったところでしょうか。むしろ、大丈夫かどうかちょっと心配になってしまいますが。 大沼氏 はい。そこは頑張っています。当然、赤字でつぶれてしまったら意味がないので、そこのご心配は不要です(笑)。本社も含め、日本は大きな市場という認識で一致しています。 ―― 今年は、Proとノーマルモデルの機能差が大きくなったようにも見えます。これで売れ行きなどは変わりそうでしょうか。 安達氏 確かに去年はセンサーなどのデバイスやデザインが同じでしたが、今年は差分が出ています。メインセンサーはProの方が大きいですし、ズームの倍率もProとノーマルモデルでは異なっています。海外で、あそこまで同じだと売り分けづらいというフィードバックがあったのかもしれませんが、今年はカラーや素材感でも差をつけています。 ―― ちなみに、今回もノーマルモデルはKDDI、Proはソフトバンクです。結果として今年も前回を踏襲したということでしょうか。 大沼氏 昨年から1年がたち、話し合いの中で今回もそうしていこうという流れになりました。もちろん、未来永劫(えいごう)そうというわけではなく、来年(2025年)になったら違ったことを言っているかもしれません。事業者側がユーザー層や価格とのバランスを考えた上での決定になるので、こちらから詳しいことはいえませんが、いろいろな話し合いはしています。その代わりというわけではありませんが、auからは回線とひも付かない形でXiaomi 14 Ultraを出していただいています。 ―― Xiaomi 14 Proのオープンマーケット版は、MVNOでも販売していくのでしょうか。 大沼氏 それはこれから頑張らなければいけないところです。現時点では販路は未定です。グローバルで発表してからすぐにお披露目したので、交渉はこれからになります(※11月19日にIIJがXiaomi 14T Proの取り扱いを発表した)。
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