「手のひらサイズで2000円弱」「小腹が満たされる程度のボリューム感」…約10年ぶりにブームの「アサイーボウル」。令和と平成の違いとは?
またファッションでも「平成レトロ」や「Y2K」と称した平成初期のファッションをリバイバルしたスタイルがZ世代に広がっている。 食の分野でもリバイバルの例は枚挙に暇がない。プリンやナポリタン、クリームソーダなどの純喫茶ブーム。ネオ大衆酒場も、昔ながらの大衆酒場を老若男女入りやすくしたリバイバル版と言える。 このパターンは、当時を知る大人からは「懐かしい」、知らない若者には新鮮に映り、両面から支持を得られるのがポイントだ。
■再現性のあるものしか流行らない、つまらない世の中に? 海外で流行った、昔流行ったということは、人々を引き付ける魅力あるコンテンツだという証拠になっており、勝率の高い、いわば「再現性」のあるコンテンツということだ。 世の中でどんどん効率化や無駄を省くことに意識が向く中で、「間違いない」「失敗しない」ものが注目されるのは当然の流れか。まったく未知のものは受け入れられるかわからず、リスクが高いのはわかる。
とはいえ、少しでも成功可能性の高いもの、再現性のあるものを、と安全牌ばかり狙いにいく世の中も、少しつまらないような気もする。
大関 まなみ :フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人