パリオリンピックは「僕らにとってすごく重要」と語った渡邊雄太…そのワケとは?
7月27日に迎えたパリオリンピックの予選ラウンド初戦。日本代表はドイツ代表を相手に前半を終えて44-52と8点ビハインドの好勝負を演じた。だが後半に入って徐々にリードを広げられ、最終スコア77-97で黒星発進となった。 日本では八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)がチーム最多の20得点に10リバウンド2アシスト、渡邊雄太(千葉ジェッツ)が16得点2リバウンド2ブロック、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)が13得点11リバウンド2スティール、吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)が10得点6リバウンドを記録。 6月上旬に左ふくらはぎの肉離れに見舞われ、7月22日のセルビア代表との強化試合で復帰した渡邊は、ドイツ戦で34分4秒プレー。両チーム最多となる4本の3ポイントシュート(4/9、成功率44.4パーセント)を決め、チームが苦しんでいる場面で貴重な追加点を奪うなどチームを引っ張った。 昨年のFIBAワールドカップで、日本は1勝2敗でファーストラウンド敗退に終わった。だが順位決定戦で2勝をもぎ取り、アジア勢1位(大会19位)になったことで、1976年モントリオール大会以来、48年ぶりに自力でのオリンピック出場を決めた。 ドイツとのパリ五輪初戦を終えた渡邊は、日本におけるバスケットボールの成長をこう話していたと『BasketNews.com』が報じている。 「昨年は僕たちにとってちょっとしたターニングポイントになりました。FIBAワールドカップで3勝したことで、バスケットの試合をもっと見てくれるようになりました。なので僕らがオリンピックの試合に勝てれば、さらに多くの人たちがバスケットボールの試合を見てくれます。僕らにとってはすごく重要なので、次の試合で勝てるように頑張ります」 日本が次戦で対決するのは、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)やルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)らを擁するフランス代表。 開催国を相手に、日本が大きな1勝を手にするためにも、渡邊の攻防両面における献身的な働きは不可欠。次戦で29歳のフォワードが見せるプレーの数々は必見だ。
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