「200万、まだですか?」夫のスマホに浮かび上がった「LINE」のメッセージ。50歳妻を震撼させた夫の「裏切り」とは
「思わず二度見しました。『200万、まだですか?』と。素早く見た2度目も、やっぱり同じ文言で…」 200万とは何のことか? とぼんやり考えたが頭が白くなるだけだった。知可子さんは夫のスマホのパスワードを知ってはいるものの、メッセージが新着であることや夫がすぐ戻ってきそうだったことから、その場で真相を確認することはできなかった。 「夫にLINEで200万円を早くよこせってどういうこと…」 気が付くと、知可子さんはソファから立ち上がり、リビングをうろうろと歩き回っていたという。 夫はソファに座り直し、テレビの続きを見始めた。知可子さんはテレビの内容など到底頭に入って来ず、さっき目にしたLINEのメッセージが気になって仕方がなかった。 「思い切って『何か着信があったみたいよ』と声をかけてみたんです。すると夫は『ああ、そう?』と興味なさそうにスマホを手に取りました」 スマホでLINEのメッセージを確認するであろう夫の様子を、固唾を飲んで見守っていた知可子さん。心臓は口から飛び出るのではないかというほど激しく脈打った。 「夫は、LINEを開いてメッセージを見たようで、一瞬だけ私の方を気にしました。私は通知を見たことがバレないように、『ん?なあに?』って感じで微笑みかけました」 スマホをチェックしたあとの夫は、明らかに動揺していた。 「そのあと何か操作していたので、相手に返事をしたのかもしれないと思いました。一体誰が夫に200万を要求しているのか、それはどうしてなのか、どうしても知りたくなって…」 このあと知可子さんは大胆な行動に出て、夫に対し200万円の支払いを要求した人物を突き止めることになる。その相手の正体と、夫が200万円を請求された驚愕の真相とは? 後編にて詳報する。 取材・文/中小林亜紀 写真/getty images