超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング34位。最多入場者数を更新も…。目標「J2昇格」→いつのまにか「残留争い」
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
34位:水戸ホーリーホック 本拠地:ケーズデンキスタジアム水戸(10,152人収容) 平均入場者数:4,406人 平均収容率:43.4% 今季の水戸ホーリーホックは、理想と現実があまりにかけ離れていた。 「J1昇格」を目標に掲げていた水戸だったが、シーズン序盤から苦戦を強いられる。開幕戦こそ勝利したものの、そこからリーグ戦4連敗。シーズン2勝目は第11節・レノファ山口戦(2-1)まで時間を要した。これらの成績不振を受けて、5月に濱崎芳己監督が解任されている。 その後任監督には、クラブのレジェンドである森直樹が就任。低迷していたチームは、森監督の下でリーグ戦25試合を9勝6分10敗で終え、なんとか持ち直して見せた。最終的に15位でシーズンを終えている。 大きな問題点は、チームのミッションがいつのまにか「J1昇格」から「J2残留」に変わってしまったこと。昨季の最終順位はリーグ17位。今季の結果を踏まえると、水戸の目標設定はあまりにも甘かったと言わざるを得ない。そのパフォーマンスは、J1昇格を目指すチームの戦い方ではないだろう。 本拠地「ケーズデンキスタジアム水戸」に最も多く観衆が詰めかけた試合は、第37節・モンテディオ山形戦(2-3)だ。10,488人の観客を集めたこの試合では収容率87.4%を記録。クラブによれば、2016年3月6日に行われたJ2リーグ第2節・セレッソ大阪戦の10,420人を上回り「ホームゲーム1試合最多入場者数」を更新したという。 このファン・サポーターの熱量を力に変えなければならない。水戸にとって来季は26シーズン目のJ2だ。来季こそは「魔境」を抜け出せるか。
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