社会人サッカー東海1部昇格、祝う 三重・津、松阪など拠点「ベンセドール」選手
岩崎代表が意気込み「まずは全国大会に」
三重県松阪市、津市を中心とした県中勢地区を拠点とするサッカークラブ「VENCEDOR MIE UNITED CLUB」(=ベンセドールミエ、岩崎陽平代表)は来年度の社会人サッカー東海1部リーグ昇格が決まり、27日午後6時から、松阪市中央町のフレックスホテルで昇格パーティーを開いた。来賓約50人を前に、選手たちが来期への意気込みを話すなどして士気を高めた。 ベンセドールミエは2019(令和元)年に設立。県3部リーグからスタートし、今年、東海2部リーグで戦い、リーグ2位で1部リーグ昇格を決めた。 この日は、初めに岩崎代表(37)が「皆さんのおかげで東海1部に昇格できました。ここがゴールではなく、未来の始まりです」と力強くあいさつ。その後、歓談などを経て、チーム紹介と、今季の活躍選手の表彰などが行われた。 また元日本代表・三浦和良選手、日本代表の森保一監督から届いたお祝いのビデオメッセージを上映。森保監督は、元プロサッカー選手の岩崎代表がアルビレックス新潟時代にプレーしていた時のコーチだった縁で、「クラブ、選手の皆さんは津市、松阪市、中勢地区の地域貢献のために、これからもサッカーを通じて頑張ってください」などとエールを送った。 また左をチームカラーの青、右を松阪牛の赤に見なした新ユニホームのお披露目もあった。 左サイドバックとして今季フル出場した嶽道一騎キャプテン(25)は「今シーズンは全試合フル出場させてもらった。信頼してくれたチームに感謝。来季はリーグカテゴリーが上がる。強度も上がる。スタメンを勝ち取って試合に出られるような、また点に絡んでチームを勝たせられるような選手になりたい。リーグ優勝を目指し、最低でも上位3チームに食い込めるよう頑張っていく」と力強く話した。 大江基允監督(48)は「東海1部はさらに厳しいリーグ。どの試合も気が抜けない。そこが選手の成長にもつながるし、エネルギーを与えてくれる。期待している。1試合1試合、勝ち点を重ね、ベンセドールらしさを常に100パーセント出していきたい」と話した。 岩崎代表は「まずは、クラブとして全国大会に出たい」と意気込み、地域活動として「三重で国際大会を開くことを目標にしている。松阪でも年4回のイベントを企画している。国際大会も津市や松阪でもやりたい」と話した。