筑波実験植物園の「クレマチス園」に行ってきました。【前編】見どころ&おすすめ品種は?
最新品種の展示も
この10年来に発表された新しい品種の展示も人気を集めています。会期中はクレマチスの最新品種も並ぶ植物販売も行われましたが、販売日には開園と同時に長蛇の列ができたそうで、やはり新しいものには惹きつけられるようです。
クレマチス観察のポイント&おすすめ品種
村井さんによれば「クレマチスの最大の魅力は花の多様性」とのことで、「同じ品種でも咲き方が微妙に違います。また、1番花2番花によって花の形や色合いなどが変わることも」と教えていただきました。よく観察してみるとそういう差が見えてきて楽しめます。
村井さんのおすすめとして名前が挙がった品種が 'フォンド・メモリーズ'。「新旧両枝に花をつけ、つるも折れにくく誘引しやすい。また、開花期も長いので、クレマチス初心者から中級者まで楽しめます」
栽培しやすそうな花は....という、村井さんからのもう一つのおすすめ 'アラベラ'。「コンパクトな株で誘引しやすく、青紫色の花が美しい品種」とのこと。
会期は中盤を迎えましたが、まだまだこれから開花を迎えるものも多く、会期後半はビチセラ系の小輪ベル型クレマチスなどが咲き出します。また、5月18日(土)から珍しい品種を含むさまざまなクレマチスを写真とともに紹介する小冊子「クレマチスコレクション」の配布が始まっており、限定3990冊の先着順だそうです。ゴールデンウィークに来園された方も、もちろん初めての方も、この機会に行かれてみてはいかがでしょう。
★後編では、コレクションのバリエーションの広さと、クレマチスのモグラ対策や暑さ対策などを紹介します。お楽しみに!<5月26日公開予定> 取材・撮影/向坂好生 ○筑波実験植物園 コレクション特別公開 クレマチス園公開 開催期間/2024年4月27日(土)~6月2日(日) 場所/国立科学博物館 筑波実験植物園(茨城県つくば市天久保4-1-1) ※詳細は筑波実験植物園のホームページでご確認ください。