中島啓太も銅メダリスト・松山英樹に感激「本当に日本を背負っている」
◇パリ五輪 男子 最終日(4日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71) 【画像】メダルを獲得したのはこの3人 フランスで初めて五輪の舞台に立った中島啓太は、銅メダルを獲得した松山英樹の戦いぶりに脱帽した。自身は最終日「74」で、通算3オーバー49位で終戦。ホールアウト後はロープサイドを歩き、先輩のプレーを見守った。 世界ランキングで日本勢の上位2枠目に入って出場した憧れの大会。期間中、ゴルフに限らず他の日本代表の活躍ぶりを眺めながら、痛感したことがある。「松山さんもそうですし、他の競技のオリンピック選手が背負っているほど、僕は重いものを背負っていないと思う」。昨年の日本ツアーの賞金王。ことしはDPワールドツアー(欧州ツアー)で初優勝を飾っても、改めて世界のトップアスリートとの意識の差を知った。
これまで一緒に出場したメジャー大会同様、松山とは今回も練習ラウンドをともにした。「松山さんは結果を残すことだけを考えて今週プレーされていたと僕は思っている」。メダル獲得という目標に向かって、なりふり構わず汗を流す姿に感銘を受けた。 「やっぱり初日の8アンダー(63)というスコアもそうですし、2日目の18番でダブルボギーパットを入れるところとか…。期待値が高い中で、良いパフォーマンスを出している。本当に日本を背負っているなという感じはします」
会場のル・ゴルフ・ナショナルはアマチュア時代の2021年に行われた「アイゼンハワートロフィー 世界アマチュアゴルフチーム選手権」でプレーした経験があった。期待がなかったわけではない。「結果を求められる大会で、結果を出せるような強い選手になれれば」と、決意を込めてうなずく。
24歳での初挑戦はほろ苦かった。「(トップ選手と)まだ比べていいレベルまで達していないと思うので、もっと強くなりたいです。自分の弱さとしっかり向き合って、4年後にもう一回、日本代表として、その時は日本を引っ張っていけるように頑張ります」と2028年のロサンゼルス大会に目を向けた。